町人の粋と祭礼文化が集結!「歌舞伎のまちこまつ」。
毎年5月に行われる莵橋神社と本折日吉神社の春季例大祭「お旅まつり」の始まりは、加賀前田家三代利常公が小松城に隠居していた頃。「両社の御神輿が城内に渡り加越能三国の太平祈願を行う」(「小松旧記」)ことによるそうで、両社の神輿が多彩な神具に飾られ、大獅子や多数の子供獅子を従えて氏子町内を巡行して祈願していました。そこに「曳山子供歌舞伎」が加わったのは、意外にも利常公の逝去後。明和3年、絹織物などで豊かになった経済力に支えられ、町人文化と財力、心意気、職人技が結集したお旅まつりに「曳山子供歌舞伎」が奉納されるようになりました。以来、「曳山子供歌舞伎」は250年以上にわたり現代まで受け継がれています。
曳山子供歌舞伎
全国で子供歌舞伎は数あれど、珍しいのは主に女子児童によって演じられる点。2カ月余りの稽古を積んで、本番では驚くほどの名演技で観客を沸かせます。
日本こども歌舞伎まつりin小松
歌舞伎のまち小松を全国に発信しようと、平成11年にスタート。毎年5月に開催され、全国津々浦々の子供歌舞伎を招待。地元小松の子供たちとの競演が繰り広げられる。